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先に正直に書いておきます。私はこの手術室(オペ室)という現場で働いた経験はありません。看護師として16年、急性期の一般内科病棟で三交代をやり、市民病院の外来、そして訪問看護を長くやってきましたが、器械出しや外回りで手術に入った経験はないのです。だからこの記事は、私が調べた事実と、オペ室の道に進んだ看護師仲間から聞いてきたこと、そして採用や面接をする側として色々なキャリアを見てきた立場から書きます。一人称の武勇伝は書けませんが、そのぶんフラットに整理できると思います。

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結論:夜勤なしで働ける施設もあるが、オンコールの拘束と立ちっぱなしはリアル

手術室看護師は、病棟のような固定夜勤が無い施設もあり「日勤中心で生活リズムを作りやすい」という声がある一方で、多くの施設でオンコール(待機)がセットになります。専門性を深く磨けるのが魅力ですが、患者さんと長く会話する看護は少なく、体力的にもきつい。合う人にはとことん合う、はっきりした職場だと感じます。

どんな仕事か:器械出しと外回り

オペ看の役割は大きく二つに分かれるとされます。

  • 器械出し(直接介助):執刀医が必要とする器械を素早く正確に手渡し、手術を直接サポートします。術式に合わせて物品を準備・展開し、「次に何が要るか」を先回りして用意する。滅菌ガウンと手袋を着け、術野を汚染しないよう清潔野を管理し、術中は基本的に終わるまで立ちっぱなしです。
  • 外回り(間接介助):医療機器の準備、室温調整、患者さんの体位変換、全身状態の観察、麻酔科医の介助、看護記録など、器械出し以外の全般を担います。

加えて外回りの看護師を中心に術前訪問を行い、患者さん・ご家族の不安を聞き、術後の流れや呼吸訓練などを説明します。目的は不安の軽減と術後合併症の予防。手術は執刀医・麻酔科医・臨床工学技士・診療放射線技師など多職種で支えるチーム医療です。急変や時間外の急患で緊急手術になれば、オンコール体制で呼び出し対応することもあります。

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働き方:夜勤・休み・オンコール

予定手術は日中に組まれるため、二交代・三交代の固定夜勤が無い施設も多いとされます。ただしそのぶん、夜間・休日に自宅などで待機して呼び出しに備えるオンコールが付くのが一般的です。

頻度の傾向としては、1人あたり月3〜4回ほどの担当が多いとされ、実際に呼び出されるのは月0〜2回程度というケースが多いようです。待機イコール必ず呼ばれる、ではないわけですが、施設差が非常に大きいので鵜呑みは禁物です。土日は予定手術が少ない施設が多い一方、救急指定や大規模病院では休日の緊急オペ対応が発生します。夜間・休日は清掃スタッフが不在で、看護師が器械の洗浄や室内清掃まで担うことがある、という話も聞きます。

給与の傾向

数字は施設差が大きいので「傾向」として読んでください。参考までに、厚生労働省の令和6年(2024年)賃金構造基本統計調査ベースで看護師全体の平均年収は約519.7万円とされます(前年の約508万円から上昇。2024年導入の処遇改善加算の影響とも報じられます)。ただしこれは看護師全体で、手術室に限った公的統計は乏しいのが実情です。

各メディアの相場値では、オペ看の年収帯は約320万〜775万円(別ソースでは約323万〜670万円)と幅広い報告があります。日勤のみでも病棟と同等か、手当次第でやや高めという報告が多いようです。主な手当の相場(いずれも要確認)は以下の通り。

手当 相場の目安
手術室勤務手当(手術手当) 月 約5,000〜30,000円
オンコール手当 1回 約2,000〜7,000円(低めの報告もあり)
危険手当 月 約1万〜2.5万円

注意したいのは、手当が厚いぶん、転職で手当が無くなると手取りが下がることがある点です。「基本給だけでなく手当込みの手取りで比べて」という体験談は、私も本当にその通りだと思います。

向いている人・しんどい面

向いているとされるのは、体力・精神力に自信があり、解剖生理・術式・器械の知識を継続的に更新できる学習意欲のある人。術野を観察して先回りできる判断力、多職種との協調性も大切です。そして患者さんと長く会話する看護が少ない環境を、むしろ集中できる場と感じられる人。ここは病棟看護と価値観が分かれるところで、面接をしてきた立場から言うと、ここが合うかどうかが一番大きい気がします。

しんどい面も正直に。オンコールの待機日は行動が制限され、呼び出しの緊張が続きます。「あの着信音を思い出すだけで今でも吐き気がする」という声すらありました。立ちっぱなしの体力消耗、密室で執刀医の求めに応え続けるプレッシャー、「器械出しが1秒遅れただけで怒鳴られた」という体験談も。術式・器械の知識は「覚えても終わりが見えない」と言われます。もう一つ、仲間から何度も聞くのがスキルの偏りです。会話・生活援助・服薬管理・検査準備といった病棟看護の経験が積みにくく、「病棟に戻るのが怖い」「病棟未経験の自分に転職は無理では」と心理的ハードルを感じやすい。実際にはオペ看から病棟や美容クリニックなどへ転職する人はふつうにいますし、オペ室歴15年・病棟未経験から転職を実現した方の記録もあります。対策として、勤務と並行して時々病棟応援に入る、という実務的なアドバイスも見かけました。

資格・キャリアと注意点

キャリアアップの一つが手術看護認定看護師です。取得には5年以上の実務経験と手術看護分野で3年以上の経験、認定看護師教育課程の修了が必要とされ、病棟・外来スタッフへの教育も担います。関連学会に日本手術看護学会、日本手術医学会があります。未経験で応募する場合は「なぜ手術室か」を必ず言語化しておくこと。面接でほぼ必ず問われます。手術室は夜勤の有無・オンコール体制・教育体制が施設で大きく異なるので、オンコール回数と手当、緊急手術の頻度、担当科(整形・心臓血管・脳神経など)、未経験者への研修体制、そして手当込みの手取りを、求人票と面接で必ず確認してください。

締め

手術室は、専門性とチーム医療のやりがいがはっきりある一方で、オンコールの拘束やスキルの偏りといった現実も併せ持つ職場です。私自身は入ったことがないぶん、良い面も課題も出来るだけそのまま並べました。オンコール条件や手当込みの手取りは施設で本当にバラバラなので、関心があれば求人を扱うエージェント等で実際の条件を確認してみるとよいと思います。
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なお、フーレジョブは職業紹介事業者ではなく、求人紹介やマッチング・選考調整を行う立場ではありません。気になる施設があれば、応募は各施設へ直接お願いします。この記事が、あなたが自分の目で条件を見極める材料になれば嬉しいです。

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