※本記事はプロモーション(アフィリエイト)を含みます。

先に結論から書きます。看護教員は「夜勤なし・カレンダー勤務で規則正しく働ける」一方で、授業準備や記録物の持ち帰りが多く、臨床より年収が下がりやすい傾向のある仕事です。なるには実務経験と講習会(または大学院)というはっきりした条件があります。魅力とハードさの両面を、正直に並べます。

最初に立場をはっきりさせておきます。私は看護師として16年、急性期の内科病棟から訪問看護まで現場を歩き、自分で訪問看護ステーションやヘルパー事業所を立ち上げて採用・面接もしてきましたが、看護学校の教員として働いた経験はありません。ですのでこの記事は、調べた事実と、実際に教員になった看護師仲間から聞いた話、そして採用側として若手のキャリアを見てきた立場から書きます。一人称の体験談ではない、という前提で読んでください。

スポンサーリンク

どんな仕事か

看護教員は、看護専門学校・短大・大学などの養成所で、学生に学科や看護技術を教える看護職です。役割はおおまかに三つに分かれるとされます。

区分 役割
教務主任 教務全般の統括・カリキュラム運営の責任者
専任教員 成人・老年・小児・母性・精神・基礎看護学など専門分野ごとの授業と学生指導の中心
実習指導教員 病院・施設での臨地実習の現場で学生を指導

具体的には、担当科目の講義と技術演習、試験や評価、そして臨地実習の指導・引率・調整があります。実習では施設への依頼や実習指導者との打ち合わせ、記録物の準備まで含まれ、ある大学教員は「上げたらキリがない」と語っています。最終学年になると国家試験対策が本格化し、問題演習や補習、個別の状況確認も加わります。面談や進路相談といった学生の生活・精神面のサポートも大きな仕事です。

専門学校(3年制)は即戦力育成が中心で、実技・実習・学生指導の比重が大きい傾向。大学ではこれに研究・論文執筆・大学運営が加わります。ある大学教員は「業務時間内に研究できていない」「論文は年に1本書ければいい成績」「子の寝かしつけ後の21〜24時や土日で研究する」と率直に話しています。

働き方(夜勤・休み・繁忙期)

基本は月〜金の平日勤務で、夜勤はなく、土日祝休みで働ける環境とされます。夜勤続きの病棟から離れたい人には、この規則正しさは大きな魅力でしょう。ただし学生の長期休暇はあっても、実習期間中や国家試験前は多忙で、残業が避けられない時期があるとされます。授業予定が詰まっている時期は休暇も取りにくい。そして授業準備・記録・事務は持ち帰りになりやすく、講義準備に「2週間はかかる」という大学教員の声もあります。

スポンサーリンク

給与の傾向

数字は設置主体(公立/私立)・地域・職位・学位で幅が大きく、あくまで傾向です。全体の目安は年収350万〜500万円程度とされます。厚労省「令和6年 賃金構造基本統計調査」の看護師平均は約519万7,000円とされ、看護教員はこれより低めになりやすいと指摘されます。臨床から移ると年収が下がる可能性がある、という点は正直に押さえておきたいところです。一方、大学院で修士号を取得したケースなどでは500万〜800万円の提示例もあるとされます。

下は2018年の日本看護協会調査ベースの職位別の目安で、現時点との差は要確認です。

職位 月給(手当込) 年収換算
学校長 約62.0万円 約744万円
副学校長 約43.2万円 約518万円
教務主任 約41.7万円 約500万円
専任教員 約33.3万円 約400万円
実習指導教員 約30.9万円 約371万円

向いている人・しんどい面

やりがいとして最も語られるのは、学生の成長を間近で見守れることです。国試合格や就職、キャリア形成に立ち会える。あるベテラン教員は「最初は教員なんてやりたくなかった」が「続けるうちに教育の素晴らしさを知った」と振り返り、大学教員は実習を「刺激や学びをもらえる本当にありがたい時間」と表現しています。命に直結する緊急対応のプレッシャーが臨床に比べて少ない、という声もあります。

しんどい面も隠さず書きます。生の声には「三連休も持ち帰りの仕事があって毎日やっても終わらない」「残業ありきなのにプラスで毎日持ち帰り、昇給も残業代もなし」といった訴えがあります。人前で話すことや教員間の人間関係に悩む声、「私ではダメなのでは」と自信を失い退職まで考えたという教員自身のエッセイもあります(その方は別校で再スタートし立ち直った、という前向きな結びでした)。臨床から離れることで看護技術や現場感覚がブランク化するリスクも指摘されます。人を育てる手応えに価値を感じられる人、準備や事務をコツコツ積める人には合う仕事だと思います。

資格・要件の注意点

専門学校・養成所の専任教員になるには、次のいずれかが基本とされます(要件の細部は保健師助産師看護師学校養成所指定規則など一次情報で最新を確認してください)。

  • ルート1:看護師等として5年以上業務に従事し、厚労省が認める専任教員養成講習会(看護教員養成講習会)を修了
  • ルート2:看護師等として3年以上従事し、大学で教育に関する科目を履修して卒業、または大学院で教育に関する科目(4単位)を履修

養成講習会は31単位・660時間程度、期間は概ね半年〜1年で、費用は20万〜40万円程度(大学院ルートは初年度60万円以上の例)とされます。都道府県や実施主体が開催しています。実習指導教員は実務3年以上に加え実習指導者講習会が求められ、教務主任には別途の養成講習会があります。大学教員(助教〜教授)は修士・博士などの学位を求められることが多く、要件は大学差が大きいので個別確認が必要です。

締めに

看護教員は、夜勤から離れて長く働きたい人、教育に価値を感じる人にとって現実的な選択肢です。ただし持ち帰り仕事や給与の下振れといった地味な負担も確かにあります。要件がはっきりしている職種なので、まず自分の実務年数と、講習会か大学院かのルートを照らし合わせるところから始めるといいと思います。もし関心があれば、求人を扱うエージェント等で実際の条件を確認してみるとよいでしょう。
看護師の求人・転職・募集なら【レバウェル看護】フーレジョブ | 職場図鑑|看護教員になるには?実務5年+養成講習会という条件と、年収・持ち帰り仕事のリアル

なお、フーレジョブは職業紹介事業者ではありません。求人の紹介や選考の調整は行っておらず、応募は各施設へ直接お願いします。この記事が、あなたが次の一歩を落ち着いて考える材料になればうれしいです。

▼ ほかの職場も見てみる: 看護師の職場まるわかりマップ(全29職種)

スポンサーリンク
おすすめの記事