デイサービスで働くという選択肢|夜勤なしで生活リズムを守りたい人へ

最初にお断りしておくと、私はデイサービスで働いた経験はありません。看護師を16年やってきて、ヘルパー出身で、今は大阪の柏原市で訪問看護と障害福祉の事業所を運営しています。ですのでこの記事は「デイの中の人」としてではなく、利用者さんが日中デイに通っていて、そのケアマネさんやデイの看護師さん・介護職さんと日常的に連携してきた立場から見えてきたことを書きます。中の体験談を作り話で書くことはしません。そのぶん、外から見て感じてきた実際のところを正直にお伝えできればと思います。

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デイサービスとは、ざっくり言うとどんな場所か

デイサービス(通所介護)は、要介護・要支援の方が日中だけ通って過ごす介護サービスです。泊まりはありません。朝、自宅までお迎えに行って、施設で入浴や食事、レクリエーションや機能訓練をして、夕方にまた送り届ける。この「送迎→入浴→昼食→レクや機能訓練→送迎」という1日の流れが、多くのデイに共通する基本の型のようです。

利用者さんにとっては、お風呂に入れて、体を動かして、人と話せる場所。ご家族にとっては、その時間に少し休めたり用事を済ませられたりする場所でもあります。訪問看護で伺っているお宅でも「今日はデイの日だから」と生活のリズムができている方は多く、地域の在宅生活を支える大きな柱のひとつだと感じています。

デイの介護職の仕事

連携していて外から見ている範囲でも、介護職さんの仕事の幅は広いなといつも思います。朝夕の送迎(運転や乗り降りの介助)、入浴介助、食事の介助、トイレ誘導、そしてレクリエーションの企画と進行、日々の記録。人と場の空気を作る仕事だな、という印象です。

特にレクは、得意な人がとても輝く場面のようです。歌や体操、季節の行事、簡単なゲーム。利用者さんが笑って過ごせるかどうかは、こうした企画の力にかかっている部分もあります。人前で盛り上げるのが好きな方、場をまとめるのが好きな方には向いている仕事だと思います。逆にそこが苦手だと負担に感じる、という話も聞きます。このあたりは後半でも触れます。

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デイの看護師の仕事

デイの看護師さんの動きは、訪問看護とはだいぶ色合いが違います。私が連携する中で見てきた範囲では、主な仕事はバイタルチェック(血圧・体温・脈・酸素など)、服薬の管理や確認、そしてその日の入浴に入っていいかどうかの判断です。この入浴可否の判断は地味に見えて重要で、血圧が高い、熱っぽい、いつもと様子が違う、といったときに「今日はお風呂を控えましょう」と決めるのは看護師の役割になっていることが多いようです。

医療処置そのものは、病棟や訪問看護に比べると少なめの事業所が多い印象です。ただ、看護師が1人配置というデイも珍しくなく、その場合は相談できる看護師がその場に自分しかいないということになります。急変のときにまず動くのも、受診につなげるか様子を見るかを判断するのも自分。処置の量は少なくても、判断を自分ひとりで持つ場面がある、というのがデイの看護師さんの特徴かなと、外から見ていて感じます。

いちばんの魅力は「夜勤がないこと」

デイサービスの最大の魅力は、はっきりしています。夜勤がないことです。日中に通うサービスですから、基本的に日勤のみ。日曜が休みの事業所も多いようで、生活のリズムが守りやすい働き方です。

子育て中の方、家族との時間を大事にしたい方、体力的に夜勤がしんどくなってきた方にとって、これはとても大きい。実際、当サイトで各市の看護師の給料相場をまとめた記事を見ても、「日勤のみ」で出ている求人にはデイサービスがかなり多く含まれています。夜勤なしの職場を探すなら、まず候補に入ってくる選択肢だと思います。朝起きて、日中働いて、夜は家にいる。当たり前のようでいて、看護・介護の世界ではこの当たり前がなかなか手に入らない働き方でもあります。

外から見てきた、しんどさの部分も正直に

良いところだけ並べても不公平なので、連携する中で聞いてきた「しんどい」という声も書いておきます。あくまで外から見聞きした範囲の話です。

  • 送迎の時間プレッシャー: 朝と夕方は時間との勝負のようです。決まった時間に何人もお迎え・お送りするので、渋滞や乗り降りに時間がかかると全体が押す。ここが苦手という声はよく聞きます。
  • 入浴介助の体力: 1日に何人もの入浴介助が入る日は、体力的にかなり大変だと聞きます。腰への負担を訴える方も少なくありません。
  • レクの企画負担: 毎日のように何かしら企画が要るので、ネタ切れや準備がしんどい、という話も。得意な人には楽しい仕事でも、そうでない人には重荷になりうる部分です。
  • 物足りなさを感じる看護師もいる: デイは比較的お元気な、介護度の軽い方が中心の事業所も多く、医療処置が少ないぶん「もっと看護がしたいのに物足りない」と感じる看護師さんもいるようです。逆に、医療から少し距離を置いて働きたい人には、そこがちょうどよさにもなります。ここは本当に人によります。

給料の見方 — 「月給が控えめに見える」構造を知っておく

給与について一言。デイの求人を見ると、病棟の求人より月給が控えめに見えることがあります。ただこれは、夜勤手当がないからという構造的な理由が大きいです。病棟の給料は夜勤手当がかなりの部分を占めていることが多く、その手当がまるごとない分、額面が下がって見えるわけです。

逆に言えば、夜勤で体を削って稼ぐぶんが減る代わりに生活リズムを取る、という交換になっている、とも言えます。どちらが得かは人によります。具体的な金額感は市や事業所でかなり違うので、実際の相場は各市の給料相場記事を見て、お住まいの地域の数字で確かめてみてください。

在宅・施設との比較を一言

同じ「夜勤なし」でも、訪問看護とデイでは働き方がずいぶん違います。訪問看護は1対1でお宅に伺い、医療処置も判断も自分で担う場面が多い仕事です。デイは大勢の利用者さんの中で、入浴や日中の過ごしを支えながら、看護の目を配る仕事。医療にしっかり関わりたいなら訪問看護、日中の生活を支える現場でチームで働きたいならデイ、というイメージでしょうか。訪問看護のほうはこちらの記事で詳しく書いていますので、迷っている方は両方を見比べてみてください。

よくある質問

Q. ブランクがあってもデイの看護師はできますか?

医療処置が比較的少ない事業所が多いので、病棟から離れていた方でも入りやすい面はあるようです。ただ看護師1人配置だと判断を自分で持つ場面もあるので、最初は先輩看護師や医療機関に相談しやすい体制があるかを面接で確認しておくと安心だと思います。事業所によります。

Q. レクが苦手でも大丈夫でしょうか?

看護師はレクの進行そのものより、健康管理や入浴可否の判断が中心という事業所が多いようです。ただ現場によっては一緒に盛り上げ役に入ることもあるので、どのくらい関わるのかは事前に聞いておくといいと思います。ここも事業所によってかなり幅があります。

まとめ

デイサービスは、夜勤なしで生活リズムを守りたい人にとって、現実的で有力な選択肢だと思います。私自身はデイで働いた経験はありませんが、連携する側から見ていて、日中の在宅生活を支える大事な現場だと感じてきました。送迎や入浴介助の体力面、レクの企画、物足りなさを感じる人もいる——そうしたしんどさも含めて、自分の暮らしや働き方に合うかどうかで選ぶのがいちばんです。気になった方は、まずお住まいの地域の給料相場と、比較として訪問看護の記事も見て、自分の物差しで確かめてみてください。

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