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「もう何年も現場を離れているけれど、看護師に戻れるだろうか」——そう思ってこのページにたどり着いた方に、まず伝えたいことがあります。ブランクは、戻れない理由にはなりません。私は看護師として16年、いまは大阪南部で訪問看護ステーションと居宅介護の事業所を運営しながら、実際にブランクのある方を採用してきました。その"採る側"の立場から、できるだけ正直にお話しします。

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ブランクがある人の不安は、だいたい同じ

面談でお会いする復職希望の方は、判で押したように同じことを口にされます。「採血や点滴の手技を忘れてしまった」「医療がどんどん新しくなっていて、ついていけるか怖い」「体力が続くか」「子どもや家庭のことがあって、フルタイムは難しい」。出産・育児・介護・ご自身の体調——理由はさまざまでも、離れていた時間が長いほど、戻る一歩が重く感じられるのだと思います。

この不安は、まっとうな感覚です。何も感じずに戻れるほうがむしろ珍しい。でも、その不安の中身をひとつずつほどいていくと、思っているほど大きな壁ではないことが見えてきます。

採用する側の本音——ブランクそのものは、マイナスにならない

採る側として正直に言うと、「ブランクが何年あるか」という数字そのものを、私はそれほど気にしていません。手技は、戻ってくればまた身につきます。採血も点滴も、体が思い出すのにそう時間はかかりません。最新の医療や制度は、離れていなかった人でも常にアップデートし続けているもので、"ブランクがある人だけが遅れている"わけではないのです。

むしろ、いったん現場を離れた方が持ち帰ってくるものに、私は価値を感じています。子育てを経験した人は、家族の不安に寄り添う言葉を知っている。介護を経験した人は、在宅で暮らす人の生活まるごとが見える。看護は手技だけの仕事ではなく、その人の暮らしに関わる仕事です。生活者としての時間は、ケアにそのまま活きます。

では採る側は何を見ているのか。突き詰めると二つだけです。ひとつは「学び直す姿勢があるか」。完璧な状態で戻ってくる人など、そもそも一人もいません。分からないことを分からないと言えて、もう一度覚え直そうとする——それさえあれば、現場は受け入れられます。もうひとつは「働ける条件がお互いに合うか」。何曜日の何時に、どれくらい働けるのか。ここが事業所の必要としているものと噛み合うかどうかが、採否のかなりの部分を占めています。裏を返せば、条件さえ合えば、ブランクは決め手にならないということです。

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現実的な"戻り方"の選択肢

とはいえ、いきなり全力で戻る必要はありません。無理のない戻り方から入るのが、結局いちばん長続きします。

いきなり急性期病棟に戻らない

急性期の病棟は動きも判断も速く、ブランク明けの最初の一歩としてはハードルが高めです。訪問看護、外来、クリニック、介護施設など、比較的自分のペースで慣れていける場から入る手があります。私自身も精神科の訪問看護を長くやってきましたが、一人の利用者さんとじっくり向き合う訪問看護は、腰を据えて感覚を取り戻したい人に向いている面があります。もちろん一人で訪問する不安もあるので、そこは教育体制のある事業所を選ぶことが前提です。

非常勤・時短から体を慣らす

最初から常勤フルタイムでなくてかまいません。週2〜3日、あるいは短時間から始めて、体と生活リズムを少しずつ慣らしていく。家庭との両立を確かめながら働く時間を増やしていけるのは、非常勤・時短の大きな利点です。採用する側も、こうした働き方を前提に人を募集していることは珍しくありません。

復職支援研修を使う

都道府県のナースセンター等では、現場を離れた看護職向けに、無料の復職支援や実技研修が用意されていることがあります。採血や急変対応などを実際に手を動かして確認できる機会は、戻る前の不安をやわらげる助けになります。ただし実施内容や日程は地域や時期で変わりますので、お住まいの都道府県のナースセンター等で、最新の内容を必ず確認してください

ブランク可・教育体制ありの求人を選ぶ

求人を見るときは、「ブランクのある人を受け入れてきた実績があるか」「入職後の教育やフォローの体制があるか」を手がかりにしてください。ここが整っている職場なら、戻ってからの負担はかなり違います。応募は、気になった事業所へご自身から直接どうぞ。

条件交渉が不安なら、担当者がつく選択肢も

「働ける曜日や時間を、面接でうまく伝えられる自信がない」「そもそも自分に合う職場がどこか分からない」——そう感じる方には、担当者がついて面談や条件のすり合わせを手伝ってくれる転職エージェントという選択肢もあります。ブランク明けで交渉に気後れしがちな人にとって、間に入ってくれる人がいるのは心強いものです。

ただ、両面を正直に書いておきます。エージェントは手厚くサポートしてくれる一方で、採用する事業所の側には紹介手数料というコストが発生します。そのぶん採る側の期待値が上がる面もある、というのは知っておいて損はありません。手厚さを取るか、直接応募の身軽さを取るかは、あなたの状況で選べばいい話です。まずは情報を集めるところから、という使い方でも十分に役立ちます。
看護師の求人・転職・募集なら【レバウェル看護】フーレジョブ | ブランクがあっても看護師に戻れる?|採用する側から見た"復職の始め方"

最後に、採る側から一言

これまで何人も、ブランクのある方を採ってきました。最初は不安そうだった人が、半年もすれば当たり前のように現場の戦力になっていく——そういう姿を、私は何度も見てきました。完璧に戻れる人はいない。だからこそ、大事なのは"どこから戻るか"です。

ブランクは、戻れない理由にはなりません。急性期にこだわらず、非常勤や時短から、研修を使いながら、自分の生活に合う戻り方から。無理なく一歩を踏み出してもらえたらと思います。採る側は、あなたが思っているよりずっと、その一歩を待っています。

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